山林を相続するとなった時、気になるのは山林を所有する
ことで発生する『税金』ですよね。
特に『固定資産税』は毎年支払う義務があるので、どうしても
その負担は大きなものになりがちです。
山林となれば相続する敷地面積も相当広くなるため、
「いったいいくら納税しなければならないのか?」と不安に
思われている方も多いことでしょう。
だからと言って、山林を相続する前から税金のことを直接聞く
のは、はばかられるものです。
しかし、おおよその固定資産税を割り出す方法を理解しておけば
予め準備をしておくことも可能です。
『どのように山林を活用するのか』と併せて、しっかりと考えて
いきましょう。
山林の税率は一般的な更地と同じ?
『山林にかかる税金を計算する』と聞くと、複雑な計算式をイメージ
してしまいますが、実際はとてもシンプルで簡単なものです。
山林だからといって特別だということもなく、基本的には一般的な
更地と同じ計算式から導き出すことができます。
『課税標準額(評価額)×1.4%』
これが、山林の固定資産税を求めるための計算式です。
知ってしまえば難しいところはありません。
しかし、同時に1つの疑問も湧きます。『課税標準額』とは
一体なんなのでしょうか?
山林の税額を左右するのは課税標準額
土地は、『主要道路に面している』とか、『駅に近い』
『都市部にある』などの条件によって金額が変わります。
そのため、課税する土地の価格もその場所によってそれぞれ
違ってきます。
しかし、所有者や不動産会社が土地を売買するのと同じ感覚で
課税対象の価格を決めるわけにはいきません。
そこで、地方自治体が土地の評価額を決定し、3年に1度の
ペースで見直しをしています。
この評価額のことを『課税標準額』と言います。
計算式からもわかるように、固定資産税は課税標準額に
左右されることになりますが、山林に関しては大規模な開発などが
近くでない限りは大きく変動することはまずありません。
一度確認すれば、3年ごとの見直しで納税額が大きく変わる
という心配はほとんどない点は安心です。
問題の『課税標準額』は、固定資産税の明細や、各自治体の
固定資産税課税台帳(名寄帳)で調べることができます。
一般的に山林は『一坪数数十円程度』と言われていますので、
「想像したより安い!」と思われる方も多いと思います。
しかも、『山林の評価額が30万円を超えなければ課税されない』
という特典もあります。
つまり、かなり広大な面積の山林を相続するのでなければ
心配することはないのです。
固定資産税が安ければ山林は放置するのがベスト?
では、相続した山林は固定資産税の心配がなければ、
『取り合えず所有しておく』というのが一番良い方法なのでしょうか?
確かにメリットがない代わりにデメリットもないように思えます。
しかし、山林を管理するには手入れが必要となります。
山林が荒れてしまえば周辺に危険をもたらすこともありますし、
ゴミなどの不法投棄が増える心配も出てきます。
山林ともなれば面積は広く、手入れには人手も費用もそれなりに
かかります。
「ならば売却しよう!」という考えもありますが、残念ながら
山林はあまり高く売ることはできません。
前の所有者がそのまま持っていたように、その山林の購入を
希望する人もいなかったのではないでしょうか。
それに、せっかくの土地をただ安く売ってしまうのでは、
あまりにももったいない話ですよね。
時代に合った山林の活用法を模索しよう
最近はライフスタイルが変化し、「休日を自然の中で過ごしたい」
という人が増えています。
キャンプ人気や田舎への移住などが良い例です。
そう考えれば、山林には何かしらのニーズがあるはずです。
時代に適応していれば、山林活用で高い収益を上げることも可能です。
少ない費用で始められるものもあるので、所有する山林の場所や
特徴を活かした事業を始めてはいかがでしょうか?
「土地活用はしたいけど失敗だけはしたくない!」 初めて土地活用をお考えの方の多くが、このような不安を持っています。
では、土地活用初心者の方が安心して収益を出すためにはどうすればよいのでしょうか?次のページでご紹介します。