山地などの田舎では、「あの山林は〇〇さん家のもの」という
話しをよく聞きます。
季節に応じて、山菜・タケノコ・きのこ等が採り放題なので、
ちょっとうらやましくなってしまいますよね。
しかし、山林を所有しているがために『税金や維持管理費』が
重くのしかかり、「山林を売りたい!」と思われている方が
いるのも事実です。
同じように、親族などから山林の相続を受けてしまった方も
そういった悩みをお持ちなのではないでしょうか?
この記事では、横たわっているだけの山林が負担になってしまい、
「今すぐ売りたい」とお考えの方に向けて、
山林の失敗しない売却方法と注意点についてお話したいと思います。
山林を所有したままだと無駄な費用が掛かる?
まず、山林を所有し続けた場合にかかる費用について
お話したいと思います。
山林は通常の土地や田畑と比べ、固定資産税や相続税がそれほど
かかりません。
しかし、余分な出費はできるだけ減らしたいこのご時世、
無駄な費用は少しでも削りたいのが正直なところですよね。
また、スギやヒノキなどの人工林は、手入れも必要になります。
森林組合に管理をお願いすれば安全で楽に済みますが、
維持管理費が必要になってしまいます。
山林売却の相場は?
一口に『山林売却』といっても、
場所などの条件で一坪100円から数1,000円まで売却価格に
幅があるため、これといった相場がありません。
山奥にあったり、山の状態などの条件で価格が変わります。
都市周辺の林地であれば売却価格は跳ね上がり、
坪1,000円から10,000円以上になる可能性もありですが、
田舎の山林の場合、売却価格にはあまり大きな期待は
しない方がよさそうです。
山林を売却する際の注意点は?
実際に山林を売却する際の注意点は、
山林の「土地」と「立ち木」は分けて考える必要があることです。
つい同じものと考えてしまいがちですが、立ち木は伐採して
売買することができます。
建物が土地とは分けて考えられるのと同じように、
立ち木も立派な資産なのです。
そのため、山を丸ごと売りたい場合はそれぞれに売却価格を
設定し、確定申告の際にもそれぞれ別に申告する必要があります。
山林売却に掛かる税金について
丸ごと山林を売りたい場合は、立木部分の「山林所得」と、
土地部分の「譲渡所得」に税金が課せられます。
山林所得を導き出す計算には「必要経費」が必要なので、
山林の維持管理費、植林費、売却時の仲介手数料などは
すべて控えておきましょう。
また、取得してから15年以上経った山林には「概算経費控除」が
使え、その金額を必要経費に置き換えることも可能ですので
覚えておきましょう。
山林を高価格で売るために
山林を持て余し、今すぐ売りたい方なら少しでも高い価格で
売りたいですよね。
山林の場所を変えることはできませんが、人間の手を入れることで
きれいに維持管理し、少しでも評価額を上げることは可能です。
ですが、それだってお金や労力がかかってしまいますし、
何より、手放したいだけの身としては本末転倒です。
それでも手軽に少しでも高く売りたい場合は、
まずは複数の業者に見積もりをとってみることをオススメします。
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